サイバーセキュリティ

2026年の日本のサイバーセキュリティ:経営者が押さえるべき主要脅威

2026年の日本において、サイバーセキュリティはもはやIT部門だけの課題ではありません。

概念図 / 記事の案内脅威への備えと事業への影響
脅威への備えと事業への影響脅威への露出 → アクセス制御; 脅威への露出 → 検知; アクセス制御 → インシデントの判断; 検知 → インシデントの判断; インシデントの判断 → 事業継続; インシデントの判断 → 復旧. 対策はリスクを下げ、対応と復旧はインシデントが起きた場合の影響に備えます。脅威への露出アクセス制御検知インシデントの判断事業継続復旧
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  1. 脅威への露出

    次の関係:アクセス制御 / 検知

  2. アクセス制御

    次の関係:インシデントの判断

  3. 検知

    次の関係:インシデントの判断

  4. インシデントの判断

    次の関係:事業継続 / 復旧

  5. 事業継続
  6. 復旧

対策はリスクを下げ、対応と復旧はインシデントが起きた場合の影響に備えます。

  • ランサムウェアによって業務が停止する。
  • 取引先や委託先への攻撃が、自社へ波及する。
  • インターネットに公開された機器の脆弱性が侵入口になる。
  • 社員がAIサービスへ機密情報を入力する。
  • 巧妙なメールによって正規の支払い先が変更される。

クラウド、SaaS、グループ会社、取引先、協力会社などとの連携が増えるほど、企業が守るべき範囲は自社ネットワークの外側へ広がります。

そのため、2026年に経営層が考えるべき問いは、「セキュリティ製品を導入していますか?」

だけではありません。

より重要なのは、「デジタル環境の一部が侵害された場合、事業にどのような影響があり、私たちは対応・復旧できるのか?」

という問いです。

IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」から見えること

IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」は、2025年に発生した社会的影響の大きい事故や攻撃をもとに候補を選定し、研究者・企業実務担当者など約250名による審議・投票を経て決定されています。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

組織向けの順位は以下の通りです。

横にスワイプして表全体を確認できます。キーボードでは左右の矢印キーを使えます。

IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」組織編に基づく順位:経営の問いはAxtonによる編集上の説明
順位IPA「組織」向け脅威経営層が考えるべきこと
1ランサム攻撃による被害重要業務を継続・復旧できるか
2サプライチェーンや委託先を狙った攻撃依存している取引先のリスクを把握しているか
3AIの利用をめぐるサイバーリスクAIにどのデータ・アクセス・権限を与えるか
4システムの脆弱性を悪用した攻撃外部公開資産と重要脆弱性を把握しているか
5機密情報を狙った標的型攻撃漏えいすると最も影響の大きい情報は何か
6地政学的リスクに起因するサイバー攻撃(情報戦を含む)自社がどのような理由で標的になり得るか
7内部不正による情報漏えい等権限や重要情報へのアクセスは適切か
8リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃リモートアクセスや認証は十分か
9DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)サービス停止に対する耐性はあるか
10ビジネスメール詐欺支払いや重要依頼を別経路で確認しているか

出典:IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026。脅威名はIPAの表記を用い、経営層の問いを追加しています。

この順位は、すべての企業が同じリスクを同じ順番で抱えているという意味ではありません。

企業の規模、業種、保有データ、システム、取引先、事業モデルによって重要度は変わります。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

1. ランサムウェアは「IT障害」ではなく「事業継続」の問題

ランサムウェアは、IPAの組織向け脅威で11年連続して選出され、2026年も第1位です。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

警察庁によると、2025年には国内の企業・団体等で226件のランサムウェア被害が報告されました。 警察庁 — 令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等

さらに重要なのは復旧です。

2025年について復旧期間の有効回答107件を見ると、

調査・復旧費用についての有効回答89件のうち、46件が1,000万円以上を報告し、そのうち5件は1億円以上でした。 警察庁 — 令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等

これらは回答を得られた被害事例の集計であり、日本企業全体の平均費用や国内すべての被害を示す数字ではありません。

しかし、「侵入を防げるか」だけでなく、「被害が発生した後に事業を戻せるか」

を考える必要があることを示しています。

警察庁も、

  • サイバー攻撃を想定したBCP、
  • バックアップ、
  • ログ、
  • 訓練、
  • 脆弱性対応、
  • 認証強化

などの重要性を示しています。 警察庁 — ランサムウェア被害防止対策

2. 自社だけ守ってもサプライチェーン全体は守れない

IPAでは、「サプライチェーンや委託先を狙った攻撃」が2026年の第2位です。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

企業は、

  • サプライヤー、
  • 協力会社、
  • ITベンダー、
  • クラウドサービス、
  • 保守会社、
  • 物流会社、
  • グループ会社

など、多数の外部組織へ依存しています。

IPAが4,191社の中小企業を対象に実施した調査でも、サプライチェーン上の企業のセキュリティ不足が、

  • 自社の事業停止、
  • 重要情報漏えい、
  • 製品・サービスの供給停止、
  • 取引先への影響、
  • 取引先攻撃の踏み台

につながり得ることが示されています。 IPA — 2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査(4,191社)

そのため、「当社は安全か?」

だけでは不十分です。

「当社が依存している企業が侵害された場合、何が起きるか?」

も考える必要があります。

SCS評価制度もこの流れの一つ

2026年3月、経済産業省と国家サイバー統括室は、SCS評価制度の制度構築方針を公表しました。

★3・★4を取得する企業の申請受付は、現時点で2026年度末頃(2027年1〜3月頃)を目指しています。IPAのFAQでは2027年3月頃の運用開始を予定しており、時期・詳細は公式発表により変更される可能性があります。 IPA — SCS評価制度:よくある質問

ただし重要なのは、SCSは任意制度です。

SCSそのものがすべての企業へ取得を義務付けたり、未取得企業との取引を一律に禁止したりするものではありません。

一方で、企業間の契約や取引条件の中で、必要なセキュリティ水準が求められる可能性はあります。 経済産業省・国家サイバー統括室 — SCS評価制度

3. AIもサイバーセキュリティのテーマになった

2026年の大きな変化の一つが、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めて10大脅威へ入り、いきなり第3位となったことです。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

これは、AIを使うべきではないという意味ではありません。

重要なのは、

  • どのAIサービスを利用してよいのか。
  • どのデータを入力してよいのか。
  • 社内システムへアクセスさせてよいのか。
  • 顧客情報を扱わせてよいのか。
  • AI Agentにどの操作を許可するのか。
  • 重要なアクションには人の承認が必要か。
  • ログは残るのか。
  • 誰が責任を持つのか。

を決めることです。

AIが、文章を作るアシスタントから、業務プロセスへ参加する存在さらに、企業システムを操作する存在へ変わるほど、セキュリティとガバナンスの重要性も高まります。

実務的な設計については、ガバナンスされた企業AIと、Human-in-the-Loopガバナンスをご覧ください。未承認のAI利用についても、データとアクセスのルールを明確にする必要があります。

4. 高度なAI時代でも、基本的な脆弱性は重要

IPAの第4位は、システムの脆弱性を悪用した攻撃です。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

警察庁はランサムウェアについて、VPN等のインターネットに露出した機器に対して、

  • 未修正の脆弱性、
  • 漏えいした認証情報、
  • 弱いパスワード、
  • 設定不備

などを悪用して侵入するケースが多いと説明しています。 警察庁 — ランサムウェア被害防止対策

つまり、

  • AI、
  • ゼロトラスト、
  • 高度な監視、

といった最新技術を導入していても、

  • 古いVPN機器、
  • 不要な管理者権限、
  • 使われていないアカウント、
  • 管理者不明の外部公開システム、
  • 未適用パッチ

が残っていれば大きなリスクになり得ます。

5. 「何を守るか」を経営側で決める

第5位は、機密情報を狙った標的型攻撃です。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

守るべき情報は企業によって違います。

例えば、

  • 設計図、
  • 顧客情報、
  • 技術資料、
  • 価格情報、
  • 財務情報、
  • 契約、
  • 社員情報、
  • M&A情報、
  • ソースコード、
  • 製造ノウハウ、
  • 経営計画

などです。

そのため、「攻撃者は何を狙うか?」

だけでなく、「当社にとって、失った場合・漏えいした場合・改ざんされた場合・利用できなくなった場合に最も大きな影響がある情報は何か?」

を考えることが重要です。

6. サイバー攻撃は一種類ではない

IPAの10大脅威には、

  • 地政学的リスク、
  • 内部不正、
  • リモートワーク、
  • DDoS、
  • ビジネスメール詐欺

も含まれています。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

これらは同じ対策では防げません。

MFAを導入してもDDoS対策にはなりません。

DDoS対策をしても、偽メールによる不正送金は防げません。

EDRを入れても、不必要なアクセス権限の問題は自動的には解決しません。

つまり、サイバーセキュリティ=一つの製品

ではありません。

どの事業リスクに、どの対策を組み合わせるかという設計が必要です。

一つの事業を取り巻く複数のサイバーリスク

Axtonによる説明用モデル:IPA・経済産業省・警察庁・国家サイバー統括室の公式フレームワークではありません。

重要業務

  • ランサムウェア重要業務に関わるリスク
  • サプライヤー・協力会社重要業務に関わるリスク
  • AI重要業務に関わるリスク
  • 脆弱性重要業務に関わるリスク
  • ID・認証情報重要業務に関わるリスク
  • 内部不正重要業務に関わるリスク
  • リモートアクセス重要業務に関わるリスク
  • DDoS重要業務に関わるリスク
  • ビジネスメール詐欺重要業務に関わるリスク
  • 標的型・地政学的攻撃重要業務に関わるリスク

一つの脅威に一つの製品を入れるだけでは、企業全体のリスク管理にはなりません。異なるリスクには、それぞれに適した対策、責任者、対応計画が必要です。

7. サイバーセキュリティは経営課題

経済産業省・IPAのサイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver.3.0は、ITシステム・サービスを供給する企業や経営戦略上ITの利活用が不可欠な企業の経営者を対象としています。対象は大企業および中小企業(小規模事業者を除く)であり、攻撃・インシデントが発生する前から経営が関与することの重要性を示しています。 経済産業省・IPA — サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver.3.0

経営者がファイアウォールを設定する必要はありません。

しかし、

  • 何を最重要資産とするか。
  • どのリスクを受け入れるか。
  • 誰が責任を持つか。
  • 必要な予算・人材をどう確保するか。
  • 重大インシデントを誰へ報告するか。
  • どの業務を最優先で復旧するか。
  • 重要取引先に何を求めるか。

を決めるのは、技術だけではありません。

経営ガイドラインは指針であり、法令や本記事の説明モデルを採用する義務を示すものではありません。 IPA — サイバーセキュリティ経営ガイドライン実践ナビ

8. ソフトウェア提供側の責任も変わっている

2026年3月31日、経済産業省と国家サイバー統括室は、「サイバーインフラ事業者に求められる役割等に関するガイドライン」を策定しました。

対象には、ソフトウェア、クラウドサービス、組込みソフトウェア、IT・OT・IoT機器に含まれるソフトウェアなどの開発・供給・運用事業者が含まれます。

Secure by DesignやSecure by Defaultの考え方も含め、ソフトウェア・サプライチェーン全体でのレジリエンス向上を目指しています。 経済産業省・国家サイバー統括室 — サイバーインフラ事業者に求められる役割等に関するガイドライン

これは、「買う側」だけでなく「提供する側」もセキュリティを考える方向が強まっていることを示しています。

このガイドラインは提供者と顧客が役割を確認するための参照資料です。各推奨事項をすべての企業に共通する法的義務として扱うものではありません。

9. 日本ではサイバーセキュリティ人材も不足

経済産業省の2025年報告では、民間のISC2 Cybersecurity Workforce Study 2023をもとに、日本では約11万人のサイバーセキュリティ人材が不足しているとの推計を紹介しています。 経済産業省 — サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会:最終取りまとめ

ここで注意すべきなのは、11万人という数字は経済産業省が独自計測した人数ではなく、民間調査による推計を引用したものという点です。

それでも、すべての企業が、

  • インシデント対応、
  • クラウドセキュリティ、
  • OT、
  • AIセキュリティ、
  • 脆弱性管理、
  • GRC、
  • フォレンジック

などの専門家をすべて社内採用することが難しい状況は理解できます。

重要なのは、どの責任を社内で持ち、どの専門能力を外部から活用するか

を設計することです。

10. セキュリティ製品の数だけでは成熟度は測れない

IPAの中小企業4,191社調査では、以下はすべて「実施している」と「一部実施している」を合計した割合です。

  • OSやソフトウェアの最新化は73.0%。
  • ウイルス対策ソフトの導入・定義ファイルの最新化は71.4%。

一方、

  • インシデント発生時の緊急体制・対応手順などの準備は39.8%。
  • セキュリティ対策をルール化し従業員へ示している企業は39.2%。
  • 新しい脅威や手口を把握し社内共有する仕組みは37.9%

でした。 IPA — 2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査(4,191社)

これは中小企業を対象とした調査であり、日本企業全体へそのまま一般化するべきではありません。

しかし、製品を導入することと、組織として対応できることは別

という点をよく表しています。

サイバーインシデントから経営判断へ

Axtonによる説明用モデル:IPA・経済産業省・警察庁・国家サイバー統括室の公式フレームワークではありません。

  1. 攻撃・侵害
  2. アカウント/システム/取引先に影響
  3. 重要業務に影響するか?
  4. 経営・業務判断とエスカレーション
  5. 復旧優先順位
  6. 復旧/代替運用
  7. 関係者への連絡
  8. 原因・運用改善

業務影響がなければ封じ込めと監視を行い、影響があれば重要業務を特定して判断をエスカレーションします。実際の対応は状況に応じて反復し、関係者との連絡も継続します。

サイバーセキュリティの境界は自社だけではない

Axtonによる説明用モデル:IPA・経済産業省・警察庁・国家サイバー統括室の公式フレームワークではありません。

自社

  • 社員・ID自社との依存関係
  • クラウド・SaaS・ソフトウェア提供者自社との依存関係
  • ITベンダー自社との依存関係
  • サプライヤー自社との依存関係
  • 協力会社自社との依存関係
  • グループ会社自社との依存関係
  • 顧客・連携業務自社との依存関係

サイバーセキュリティの境界は、会社の壁ではなく、事業の依存関係に沿って広がっています。

これは想定される関係の例であり、順番に処理する工程や、すべての企業に必要な接続を示すものではありません。

11. サプライチェーンセキュリティは質問票だけではなくプロセスで考える

年に一度、取引先へセキュリティの質問票を送り、回答をフォルダーへ保存するだけでは、リスクを継続的に管理できるとは限りません。例えば、次のようなプロセスが考えられます。

  1. 取引先を特定する
  2. 事業上の重要度とアクセスを確認する
  3. 必要なセキュリティ条件を選ぶ
  4. 根拠資料を集める
  5. リスクを確認する
  6. 不足があれば是正し、確認またはエスカレーションを経て承認する。不足がなければ承認する
  7. 重要な変化を継続的に確認する
  8. 必要に応じて再評価する

これはAxtonによる説明用の例であり、SCSの公式評価手順を示すものではありません。

2026年に経営層が確認したい質問

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経営層のディスカッションガイド:法令・認証チェックリストではありません
質問なぜ重要か
止まると困る業務・システムは何か?復旧優先順位は事故発生後に初めて考えるべきではない
最も重要なデータは何か?事業影響に合わせて対策を優先できる
インターネット公開資産を把握しているか?攻撃入口になりやすい
特権アカウントを誰が持っているか?認証情報が侵害された際の被害範囲に関係する
バックアップから本当に復旧できるか?バックアップ取得と復旧成功は別
ERPやメール、認証基盤が停止したらどう運用するか?代替運用もレジリエンスの一部
侵害されると自社へ大きな影響を与える取引先は誰か?サプライチェーンリスクを優先付けできる
社員はどのAIサービスへ何を入力してよいか?AI利用と情報管理がつながっている
重大インシデント時の意思決定者は誰か?技術対応だけでは業務判断できない
最後に訓練したのはいつか?計画書があることと実行できることは違う

これは法令・認証チェックリストではありません。

経営とセキュリティをつなぐための問いです。

最初の90日で何をするか

1〜30日:把握する

  • 重要業務。
  • 重要システム。
  • 重要データ。
  • 外部公開資産。
  • 特権アクセス。
  • 重要取引先。
  • 復旧依存関係。
  • AI利用。
  • 既存ポリシー。
  • インシデント対応体制。

を整理します。

31〜60日:優先順位を付ける

例えば、

  • 重要脆弱性。
  • MFA。
  • 不要アカウント。
  • 特権アクセス。
  • バックアップ。
  • 復旧テスト。
  • 外部露出。
  • 取引先リスク。
  • AI利用ルール。

などから、事業影響の大きいものを優先します。

61〜90日:試す

  • インシデント訓練。
  • バックアップ復旧。
  • システム停止シナリオ。
  • 取引先侵害シナリオ。
  • エスカレーション。
  • 意思決定。

を実際に確認します。

この90日モデルはAxtonによる説明用モデルであり、IPA・経済産業省・警察庁・国家サイバー統括室の公式フレームワークではありません。90日でサイバーセキュリティ変革が完了することを約束するものでもありません。

防御だけではなく、レジリエンスを見る

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防御・レジリエンス・ガバナンス:Axtonによる検討の目安
目的確認すること
Prevent / 防ぐ外部露出、アカウント、重要脆弱性は適切に管理されているか
Detect / 気づく不正アクセスや異常を認識できるか
Contain / 広げない侵害されたアカウントやシステムを隔離できるか
Recover / 戻す重要業務を許容時間内に復旧できるか
Govern / 判断するリスク責任者と意思決定者は明確か
Improve / 改善する事故・訓練・例外・取引先評価を改善へつなげているか

Axton Group LTD Japanが支援できる領域

Axton Groupは、まず企業の事業環境とリスクを理解することから始めます。

プロジェクト内容・合意範囲に応じて、

  • サイバーリスク・セキュリティ準備状況評価、
  • 資産・アクセス・依存関係整理、
  • ランサムウェア/サイバーレジリエンス準備、
  • セキュリティガバナンス・ポリシー支援、
  • サプライチェーン・第三者セキュリティ、
  • SCS準備・ギャップ整理、
  • AIセキュリティ・ガバナンス、
  • インシデント対応準備、
  • 是正ロードマップ、
  • セキュリティ業務のワークフロー整理

などを支援できます。

高度なペネトレーションテスト、デジタルフォレンジック、24時間監視、専門的OT評価など、特定の専門能力が必要な場合は、プロジェクト内容に応じて適切な専門家・パートナーとの連携が必要となる場合があります。

Axtonのサイバーセキュリティ支援を見る

DXとサイバーセキュリティは別々のテーマではない

  • ERP。
  • CRM。
  • クラウド。
  • AI。
  • サプライヤーポータル。
  • 顧客システム。
  • 工場。
  • API。
  • リモートワーク。
  • 外部パートナー。

これらがつながるほど、サイバーセキュリティもDX設計の一部になります。

理想的には、

  1. 事業目的
  2. アーキテクチャ
  3. データ・アクセス
  4. セキュリティ要件
  5. ワークフロー・統制
  6. 実装
  7. 監視・改善

という形で最初から考えます。

エンタープライズ業務自動化サービスでは、デジタル業務の設計について紹介しています。

2026年に問うべきこと

2026年の日本では、

  • ランサムウェアは依然として最大級の課題です。
  • サプライチェーン攻撃も続いています。
  • AIという新しいリスクも加わりました。
  • 脆弱性は引き続き狙われます。
  • 機密情報も標的です。
  • 内部不正、リモートワーク、DDoS、BEC、地政学的リスクも存在します。

同時に、

  • SCS、
  • Secure by Design、
  • ソフトウェア供給側の責任、
  • 経営層の関与、
  • 人材育成

など、政策・制度面も変化しています。 経済産業省・国家サイバー統括室 — サイバーインフラ事業者に求められる役割等に関するガイドライン

必要なのは、すべての企業がすべてのセキュリティ製品を導入することではありません。

必要なのは、

  • 何に依存しているか。
  • 何を失うと最も困るか。
  • 誰が責任を持つか。
  • 予防に失敗したとき、どう事業を継続するか。

を理解することです。

そこから、サイバーセキュリティはサイバーレジリエンスへ変わります。

そして2026年、それはIT部門だけではなく、経営のテーマです。

よくあるご質問

2026年、日本企業にとって最も重要なサイバー脅威は何ですか?

IPAではランサム攻撃を組織向け第1位、サプライチェーン・委託先への攻撃を第2位、AI利用をめぐるサイバーリスクを第3位としています。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

日本ではランサムウェア被害はどの程度発生していますか?

警察庁は2025年に企業・団体等で226件を認知しています。これは警察が把握した件数であり、日本国内すべてのランサムウェア発生件数を示す数字ではありません。 警察庁 — 令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等

ランサムウェアはIT部門だけの問題ですか?

いいえ。重要システム停止、顧客対応、取引先、広報、復旧、経営判断などにも影響します。警察庁もサイバー攻撃を想定したBCPを推奨しています。 警察庁 — ランサムウェア被害防止対策

サプライチェーンセキュリティとは何ですか?

自社だけでなく、サプライヤー、協力会社、委託先、ITベンダー、クラウドサービスなど、自社の事業が依存する外部組織を含めてサイバーリスクを考えることです。

SCS評価制度とは何ですか?

企業間で求めるサイバーセキュリティ水準と実施状況を分かりやすく可視化するため、日本で準備が進められている制度です。★3・★4を取得する企業の申請受付は、現時点で2026年度末頃(2027年1〜3月頃)を目指しており、公式発表により変更される可能性があります。 IPA — SCS評価制度:よくある質問

SCSは義務ですか?

いいえ。経済産業省はSCSを任意制度と明記しています。ただし、個別の取引関係や契約ではセキュリティに関する条件が定められる場合があります。 経済産業省・国家サイバー統括室 — SCS評価制度

なぜAIがサイバーセキュリティリスクになったのですか?

2026年、IPAは「AIの利用をめぐるサイバーリスク」を初めて組織向け10大脅威へ選出しました。企業では、機密情報、アクセス権限、AIによる操作、人による確認、ログ、責任分担などを考える必要があります。 IPA — 情報セキュリティ10大脅威 2026

すべてのサイバーセキュリティ専門家を社内採用する必要がありますか?

必ずしもそうではありません。社内で持つべき責任を明確にした上で、必要に応じて外部専門家を活用する方法もあります。経済産業省も日本のサイバーセキュリティ人材不足を重要課題として扱っています。 経済産業省 — サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会:最終取りまとめ

セキュリティ製品を導入すれば安全になりますか?

製品は重要ですが、それだけでは不十分です。資産管理、アクセス権限、脆弱性対応、バックアップ、復旧、サプライヤー管理、インシデント対応、経営ガバナンスなども必要です。

何から始めればよいですか?

重要業務、重要システム、重要データ、アクセス、外部公開資産、取引先への依存関係、インシデント対応体制を整理し、事業影響の大きいリスクから優先順位を付けることが第一歩です。

編集方針:本記事は、IPA、経済産業省、警察庁、国家サイバー統括室の公式資料をもとにAxton Group LTD Japanが作成しています。脅威の順位と統計は出典を明示しています。経営層の問い、構成図、90日モデルはAxtonによる編集上の説明であり、政府の公式フレームワーク、法的義務、導入済み顧客案件を示すものではありません。

関連情報

公式参考資料

資料の確認日:2026年10月7日。本記事の警察庁の数値は2025年通年を対象としています。新しい2026年上半期報告とは集計期間が異なります。

サイバー対応準備

事業にとって重要なリスクから相談する

重要業務、システム、依存関係をご共有ください。現在の準備状況、優先順位、次の検討に適した範囲を一緒に整理します。